2020年3月現在、コロナウイルス（COVID-19)のパンデミック、また原油価格の下落が重なったことで世界経済に大きな影響が出ています。コロナウイルスは世界中の人々の動きを制限されているうえ現時点でまだ収束のめどが立っていないため、リーマンショック以上の経済ダメージになるだろうと言われています。
不況のあおりをうけたとき、1番初めに被害を受けるのは派遣労働者などの非正規労働者です。ひどい！と思われるかもしれませんが、もともとこういう時にクビを切りやすいから派遣を使うんですけどね。恋愛で例えるなら愛人みたいな存在です。愛人や派遣社員という辞書に未来や約束という言葉はありません・・（・ω・川）
私はリーマンショックのとき派遣切りに遭いました。当時は一人暮らしだったうえに実家も頼れない状態だったので、慌てて次の仕事を探しました。ただでさえ全国的に不景気で有効求人倍率ダダ下がりの渦中に、何のスキルも待たない私にまともな仕事はあるわけがない。結局採用されたのは低賃金で厳しいノルマを課せられるブラックな仕事で、長続きせず（不景気でつぶれた）また別の派遣の仕事に戻ってしまいました。そんな派遣経験者だからこそ言い切れる【派遣で働くのはダメな理由】をお伝えします。
【派遣社員を経験してわかった】独身女性が派遣で働くのがダメな理由
理由①：どんなにまじめに働いていてもクビになる
冒頭でも書きましたが会社で従業員を減らす事態に陥った時、1番初めに被害を受けるのは派遣労働者などの非正規労働者です 。たとえ正社員より仕事ができると口で評価されていても派遣雇用である以上、何かあれば情け容赦なくクビ（契約終了）にされます。正社員だってクビにならないわけではありませんが派遣に比べたら100％優先されます。
理由 ②：見下される
派遣の仕事ってけっこう時給が高いですよね。
月給だけで比較したら同業務の正社員よりも高い場合もあります。それでも周囲からは正規雇用の人と比較されて見下されます。
なぜなら派遣社員ってバカがやる仕事って思ってるし、実際そうだから。（専門スキルを持つ派遣は別）
就活中のつなぎとしてではなく、ずっと派遣の人は何の努力も苦労も将来の事も考えられない低レベルな存在とみなされてます。
なので派遣切りに遭って生活に困窮しているのは自己責任、で片付けられてしまいます。
『派遣だって社員と同じくらい責任あって難しい仕事してるよ！（・Α・)ノ=3』と言ったところで、『その苦労に見合わない しょぼい待遇に甘んじているならますますバカじゃん』と返されて終了です。
むしろ派遣社員で良い仕事ぶりのひとが沢山いたら、雇用する側はお得なんだからますます非正規の割合を増やそうとします。派遣がまじめに働けば働くほど、かえって労働者の首を絞めてしまいます。
婚活の場面でも、派遣の女性にに対して見下した態度をとる男性がいるのはよくあることです。
理由③：いじめやハラスメントの被害を受けても泣き寝入り
会社に勤めると誰しも被害者になる可能性がある問題、いじめやハラスメント。もし派遣社員が被害を受けても、派遣先に設置された相談窓口はあくまでも社員の味方で、派遣社員はよそ者です。証拠をつかんで訴えて謝罪されたとしても、そこの職場で派遣社員が働き続けることは難しいです。また派遣元会社も一見味方のようですが、彼らにとって一番大事なのは派遣先企業です。刑事事件レベルになったら別ですが、人間関係のいざこざ程度では派遣社員に味方はいません。
理由④：社会的信用がない（クレジットカードの審査が通りにくいなど）
ネット上でお金を支払うのが一般的になった現代では、多くの方がクレジットカードを所有しているとは思いますが、独身で非正規雇用の人はクレジットカードの審査が通りにくいです（審査が厳しくない楽天カードなら通るかもしれませんが）
クレジットカードを作るなら学生のうちに作るのが一番いいです。
また、無職であっても専業主婦なら夫という大黒柱がいるため審査が通りやすいです。私は独身派遣時代は2,3度審査落ちして作れませんでした（・Α・＃) その後結婚して専業主婦の時期に申し込んだらアッサリ申請が通りました。（夫に感謝）
悲しい話ですが、誰かに養ってもらっている立場のほうが自力で稼いでいる非正規労働者よりも社会的信用度が高いのです。そのくらい、経済的にいつ仕事がなくなるか分からない不安定な状態と判断されるのです。
理由⑤：40代以上になると派遣の紹介が減る
どうせ雇うなら会社にとって都合のいい人材が欲しいと思うのはどんな職場でも共通です。
覚えが早い・健康で休まない・可愛げがあるのは若さの強みで、年齢を重ねるとしだいに失われていきます。（とくに最後の可愛げ・・。）
なので若い時はたくさん条件に合う仕事を紹介されやすいですが、それは派遣会社が若い人を優先的に紹介していくから。
だって他の派遣会社からの応募者というライバルがいて、それに負けたら自社の儲けがゼロだから。
若いという理由で優先されていたのが、若くなくなったから後回しにされるようになってきます。
結論：独身は派遣社員をやってちゃダメ
上記の5つが、派遣をオススメしない理由です。とくに人々からの信頼や評価は表立って言われることはないでしょうが、どうしても正規雇用の人よりもマイナスになってしまいます。もしそれでも派遣の仕事を選ぶのなら、1年間くらい無職でも困らない金額を貯金しましょう。生活費を心配することなく就職活動をする余裕を作りましょう。
派遣じゃなく正社員に。転職サイトに登録しておこう
一見派遣のほうが給料が高いように見えても、実際は大型連休があればその分給料は減りますし、ボーナスや退職金が無いので、自分の給料からやりくりしてその金額を貯金していかなくてはいけません。
もし身内に不幸があって１週間くらい休むことになった時、正社員なら慶弔休暇で休めるのに派遣だと有給を使うしかなかったり。
不況になったら、今までどんなにまじめに働いていても最初にクビにされてしまいます。転職するときも正社員じゃないとふらふらして大した経歴が無いとみなされてしまいます。
やはり、よほどの事情が無ければ独身の人は正社員になるのが一番です。
売り手市場にも関わらず20～30代で派遣を選ぶ女性の理由【非正規労働は自己責任なのか】
昨今は就職売り手市場と言われているにもかかわらず、私の周りで派遣という働きかたを選んだ若い女性たちの理由は大体こんな流れ（理由）が多かったです
- 以前は正社員や契約社員で就職していたが、ブラックな職場 （特にサービス業多し） のため退職
- 貯金が少なく、一人暮らしで家賃など生活費がかかるためじっくり就活する余裕がない
- 時給良いしすぐ働けるからと派遣を選ぶ
- その後なんとなくそのまま続ける
のパターンが多かったです。”派遣でもアルバイトでも仕事さえしていれば休みの日は遊びたい”という考えは自分の将来を苦しめるだけです。生活のためにまずは派遣で働き、貯金や就活・スキルアップをしてほしいと思います。
2020年は新型肺炎の影響で求人が減り、就職が厳しくなりました。昨年の増税も追い打ちをかけています。そのため閉店するサービス業が増えてアルバイトの仕事さえ減っています。昨年までの売り手市場だった頃に比べて仕事を選ぶ余裕がなくなりました。
『派遣はやめとけ』とも言っていられない状況になったので、『生活のためとりあえず派遣で働く』という女性を応援していきたいと思います。
リクナビ派遣のサイトにも、メリット・デメリットがきちんと書かれています。
両方納得した上でかしこく利用しましょう！（＾-＾）v