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【うつ病でも更年期障害でもなかった】甲状腺機能低下症の症状と検査内容について

なんだかいつもだるい。
無気力になった。
感情が不安定になった。
頭がぼんやりして物忘れや集中力低下が増えた。

上記のような症状は、うつ病や女性ホルモンの乱れの場合によくみられる症状です。
でも、それ以外に 甲状腺ホルモンの異常 が原因の可能性もあります。

私(30代後半の女性)

この記事では、私が甲状腺機能低下症と診断される前の症状や検査の内容、ホルモン薬を飲み始めてからの変化について書いています。
似たような症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

甲状腺機能低下症の症状とは

甲状腺機能が低下してくると全身の代謝が低下するため、体のさまざまな機能が低下します。
精神機能が低下することによって眠気、記憶障害、抑うつ、無気力を生じます。
皮膚は乾燥し、毛がぬけたり、指で押しても跡を残さないむくみを生じます。
また声帯がむくむために声がかすれることもあります。
消化管運動の低下により便秘になったり、心臓機能の低下により脈が遅くなったりします。
他には体重増加、寒がり、疲労感がよくみられます。

クマペディアより引用https://www.kuma-h.or.jp/kumapedia/

上記のようにたくさんの症状があらわれますが、どの症状が出るかは人によってさまざまです。
どれもちょっと疲労がたまってるときや、加齢でもよくある症状のため、甲状腺ホルモンが原因だとは本人も医師も気づきにくい病気です。
しかし、QOL(生活の質)が著しく低下すること、不妊や生理不順の原因になることから、早めの発見が大切な病気です。

私の自覚症状

病院へ行く前の数か月間はこのような症状に悩まされていました。

  • 外出して少し歩いただけで息切れする・疲れやすい
  • 買い物や役所の手続きなどのとき、頭がはたらかずまるで老人のようにもたつく
  • 集中力低下、物忘れが増えた
  • だるさを感じ、すぐ横になりたくなる、眠くなる
  • 涙もろくなったり怒りっぽくなるなど、感情が不安定になる
  • 毎日シャンプーしているにもかかわらずたくさん毛が抜ける

上記のような症状が何か月も続いていました。
※厳密には10代のころから疲れやすいほうだったため、ずっと「自分は体力がないんだ」と思っていました。
今にして振り返ると、もともと甲状腺ホルモンのバランスが崩れていたのかも。
年齢に関係なくおこりうるものらしいです。


徐々に日常生活にも支障が出るほどひどくなる一方でした。
一番ひどいときは毎日些細なことで涙が出るようになり、最低限の家事すらままならなくなってきて・・・。
そうして、病院へ行くことにしました。

何科を受診すればいいのか迷った


さすがにこれはマズイ・・と病院へ行く決意を固めましたが、何科へ行けばいいのかわかりませんでした。
様々な症状が出ていたからです。

内科を受診

結局私は精神科でも婦人科でもなく、診療科目に内分泌科のある内科へ行きました。
そこを選んだ理由の一つは、親族に糖尿病の人が多かったので自分も同じ疾患の可能性が高いと思ったから。
もう一つの理由は、精神科の薬を飲むのは最後の手段にしたかったからです。

結果的には最初に見てもらった内科で診断されて薬を飲んだらめきめきと回復したので、自分の判断が正しかったと思います。(糖尿病ではなかったけど)

内科で伝えた症状と検査した内容

内科で伝えた症状

問診票に記入した症状ですが当時は本当に悪化していたため『うつっぽい眠りすぎてしまう』は今でも覚えていますが他に何を書いたか記憶にないです💦
4つくらいは書いたはず。その時は書くだけでもひと苦労でした。

初診で検査したこと

いろいろな病気の可能性を探りながら問診と検査をしてもらいました。

  • 尿検査
  • 身長体重の計測
  • 血液検査
  • 甲状腺のエコー検査

検査は痛みや恐怖感は全くなく終わりました
結果は1週間後に出るとのことでしたが、私が再訪したのは2週間後。(体調悪くてなかなか出かけられなかったんです💦)

薬を飲み始めてからの体の変化

検査の結果、エコー検査で小さい「のう胞」がみつかった事、血液検査で甲状腺ホルモンの値がちょっと足りない(異常というほどでもないレベル)という事で甲状腺ホルモンを補う薬をごく少量処方されました。

飲み始めて2週間くらいたったころ、頭がすっきりしていることに気づきました。
動きもまるで別人のようにテキパキ・シャキシャキしてきた。
人と会話するときも、相手の話していることがスムーズに理解できる

いままでモヤがかかっていた景色が、スッキリと晴れわたるような感覚でした。

その後の通院と検査

その後は薬を毎朝飲み続けています。

通院は毎月1回。
3か月に1回はエコー検査と血液検査。
エコー画像を見て、のう胞が大きくなったりしてないかを診てもらいます。

その後の生活はどうなったかというと、薬で真人間に戻れたような感覚。

しかし復帰した仕事で強いストレス状態が続いた時期は、また症状が悪化してしまいました( ;∀;)

無理がきかない体であることには変わりないみたいですが、ストレスが無ければ普通に運動も勉強もできているので病院に行く前より明らかにQOLはよくなりました!
ただやはり、もっと早くから知っていたら勉強も仕事も頑張れていたかもしれないという悔いは少しあります。

会社の健康診断の血液検査では甲状腺の異常は気付けないかも

あなたが受診している健康診断の血液検査の項目に、甲状腺に関する項目は含まれていますか?
下のリンクは甲状腺の異常がないか検査するときの血液検査の項目です。
ちなみに私の会社の健康診断には含まれていませんでした💦


リンク先:隈病院>診察について>血液検査について https://www.kuma-h.or.jp/examination/126/

全国甲状腺専門医名簿というものを見つけたよ

全国甲状腺専門医名簿のリンクはここだよ

一般社団法人日本甲状腺学会事務局 認定専門医名簿

私(30代後半の女性)

病院探しの参考になるかも。

女性に多い甲状腺の病気 体質だとあきらめずに一度検査を

ブログの冒頭にも書きましたが、いろんな病気にも当てはまる症状なので気づくのが遅れる可能性もあるのが、この病気の特徴です。
うつ病や更年期障害に比べて知名度は高くないけれど、女性にとても多い病気でもあります。

もし私と同じような症状で長い期間悩んでいる方は、一度甲状腺に詳しい病院で診てもらうことをおすすめします。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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