北風と太陽とは
イソップ物語の『北風と太陽』を知っていますか?
北風と太陽が『あの旅人のコートを脱がせた方が勝ちだ』と勝負を始めました。
はじめに北風がビュービューと強い風で旅人のコートを吹き飛ばそうとしますが、旅人は飛ばされまいと必死にコートを押さえるばかりで、全く脱ぐことがありません。
今度は太陽が、ぽかぽかあたたかい日差しで旅人を照らすと、旅人は汗ばんですぐさまコートを脱ぎだしました。
あなたの今いる環境は北風と太陽どっち?
あなたが今いる環境は、北風ですか?それとも太陽?人間誰しも全ての人とウマが合うわけではありません。
相手によって振る舞いも変わってきます。
同じことを求められても、その求め方しだいでパフォーマンスに差が出てきます。
両方経験した自分の場合
ここからは私自身の話になります。
私は転職回数が多いのですが、自分としてはどこの職場でも同じように仕事に取り組んでいるつもりでも職場によって私の評価は真逆に分かれました。
同じ職種でも職場によって違うことも。
自分としては同じように真面目に取り組んでいても相手の評価が違うため、どちらが本当の自分なのかわからなくなります。前者の場合は褒められて信頼されてどんどん評価があがる一方、後者の職場ではどんどん自己評価も下がり、ストレスでものおぼえも悪くなり、ミスにつながる‥悪循環です。
『辛くても逃げるな、立ち向かえ』は本当か
『その環境から逃げ出さず立ち向かっていかなければ、新しい環境でも同じことの繰り返しだぞ。』この言葉は本当でしょうか。
これはいまの環境で苦しんでいる人を追いつめる言葉です。
その人が自分でできうる改善努力をしたのなら、もうそこに居続ける必要はありません。
どんな人間関係でも相性があります。
育ってきた環境や価値観は変えられません。
変えられるのは自分自身だけ。
多少マシにはなるかもしれませんが、労力に見合った変化量では無いと思います。
北風の中で我慢し続けるとどうなるか
北風に吹かれ続けてばかりいると、自己評価が下がるばかりでいいことはひとつもありません。
多少の根性は身につくかもしれませんが、あなたの人格形成に及ぼす悪影響の方がよほど問題です。
自己評価が下がってしまうと、新しいことに挑戦する意欲や、人とのコミュニケーションの際も卑屈になり、本来のあなたの良さを損ねてしまう負のスパイラルに陥ってしまいます。
ミスがあって怒られるなどあった場合、必要以上に落ち込んでしまい気持ちの切り替えができにくくなります。
太陽の環境にいるとどうなるか
あなたのことを太陽のようにあたたかく受け入れてくれる環境にいると、あなたの自己評価も高まり、仕事に対しても能動的になります。
周りの人とも尊重し合い成長性のある職場環境を作れるでしょう。
ミスがあってもそこに囚われ過ぎずにつぎの行動へ向かう切り替え力が身につきます。
何より、同じ時間を過ごすなら気持ち良い時間を多く過ごしたいですよね。
太陽の環境にするには【自分で出来ること】
当たり前のことを当たり前にやる
これは勤務態度のことです。変な人、不真面目な人という印象を抱かせない。ホント当たり前のことなんですけど大人になると誰も注意してくれなくなるので自分で気を付けないといけません。客観視する習慣が大事です。
一生懸命な姿を見せる
これは入社して最初のうちは一生懸命覚えることに専念しましょう。
仕事で教わったことは事細かにノートにメモるとか、昼休みに会社のカタログ見るとか。
『ダメな子ほどかわいい』の心理を利用する
これは上記の二つができてる前提での応用になるのですが、ちょっとしたことも上司や先輩を頼るよう心がけましょう。
上司や先輩から見ると、手間はかかりますが同時に『この人は普段どんな業務をやっているのか。最初はどんな事が難しいと感じるのか』も理解できます。
部署内の業務内容や、それが均等に割り振りできているかを把握するのが上司や先輩の仕事でもあります。
けして一方的に負担をかけているわけではないので堂々と声がけして頼るようにしましょう。