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【本のレビュー】『世界最前線の研究でわかる!スゴい!行動経済学』【感想】

世界最前線の研究でわかる!スゴい!行動経済学

この本の内容

なぜ、家庭菜園で作った野菜はスーパーの野菜より美味しく感じるのか?なぜ30年分の借金をして新築住宅を買ってしまうのか?コンビニの店舗数が美容室より多く感じるのはなぜか?ボストン大学、コロンビア大学、スタンフォード大学…興味深い研究結果が!

引用元:bookfan2号店楽天市場店

行動経済学とはどういうものかを、実例を見ながら学ぶことができる一冊です。

行動経済学とは?

行動経済学とは心理学と経済学を合わせた学問のことで、人は理性や合理性とは反する行動をとるものであるという考えから研究されたものです。

行動経済学を学ぶべき人

「自分は頭がよくない」「勉強が嫌い」という人こそ学ぶべき

『経済学』という言葉の堅苦しいイメージをもつと「自分はバカだから関係ない」「ビジネスマンが読むもの」と思うかもしれませんが、

逆に、自分は学問とは無縁だと思っている人こそ、行動経済学は学んだほうがいいと断言できます。

なぜかというと、行動経済学は詐欺やちょろまかしの手法として意外と身近なところで利用されていることが多いから。

普段の買い物でチラシやメニューを見てあなたがお得だと思って選んだものが、実はよく考えてみると割高だったりするものがあるんです。

相手は巧みな技をさりげなく使い、消費者の判断力を奪って儲けているのです。

この本に誰しも見たことあるような身近な売り方も紹介しています。

私が他ではなくこの本「すごい!行動経済学」を買った理由

私がなぜ「行動経済学」に興味をもった理由は、投資に役立つかもしれないと思ったからです。
投資は人々の考えや行動を予測することが大事だからです。

「人々」は(自分も含めて)けして理性的でもないし正しい知識で選択しているわけでもないことがけっこうあるよなあと思っていたからです。
例えばダイエットが長く続けられなかったり、家族や職場の人に対して、「〇〇をしてくれないか」とお願いしても反発されたりすぐに言うことを聞いてくれなくなったり・・理屈だけではうまくいかないことがたくさんありませんか?

投資の世界でも大衆心理が経済に影響を与えます。
そのため、人間心理と経済行動についてもう少し詳しくなったら投資や仕事にも役立つかもしれないと思ったのでこのジャンルに興味を持ちました。

第一の理由はパッと見た感じほかの本に比べて内容が薄すぎたり難しすぎたりしないこと。

第二の理由はソフトカバーで持ちやすいこと。やわらかいほうがページを開きやすくて読書の負担がほんの少しラクだからです。

ただでさえ本を読むのが苦手なので・・(^^;)

なぜ「行動経済学」を学ぶのか

  • ビジネスに活かすため
  • だまされないようにするため
  • 目標達成や人間関係に活かすため

「ナッジ」とは?

行動経済学には「ナッジ」というちょっと聞きなれない言葉が出てきます。
ナッジとは、命令、罰則などのような強制力を使わずに人の行動をそれとなく促すことを言います。

誤解されがちですが、これはけして自分の利益のために相手を巧みにだます事ではありません。
あくまでもいい行動を促すことが「ナッジ」なのです。

個人的に面白いと思ったナッジの例

1.トイレの便器内に描かれたリアルなハエの絵

コンビニのトイレなどに「いつもきれいにご利用いただきありがとうございます」なんて張り紙を見たことがありませんか。
あれは心から感謝の言葉を伝えたいから張り紙しているわけではないことは皆さんお気づきでしょう。あれの意図は「汚すなよ」を日本人の特性に合わせてうまく言いかえているものですよね。

(このハエの絵の詳細はググればすぐ出てきます。)
言葉を利用せずに、ついつい利用者がトイレをきれいに利用する力がはたらくのです。(この「ついつい」と「きれいに使うようになる」がポイント)

2.アンカリング/魅力効果

アンカリングとは、先行する何らかの数値によってその後の判断がゆがめられることです。
アンカーとは船の錨(いかり)の意味で、錨の周囲でしか船が動けないのと同じように、人も何か一つの金額や価値を見ると、アンカーの数値から近い範囲で判断を下してしまうのです。

魅力効果とは、対象となる選択肢と同時に、これよりすべての点で劣る選択肢と並べられると対象となる選択肢のほうを選ぶ確立が高まる効果のことです。

HSP(繊細さん)と行動経済学

読書する女性

この本を読んでいて個人的に「ナッジ」は内気なタイプの人、HSPや繊細さんと言われるような気質の人と相性が良いのではないかと感じました。
ナッジとは命令や罰則などのように圧力で人を動かすのとは対照的に自らの選択で行動を促す手法なので、相手に注意したり自分の意見を押し付けるといったことが苦手なタイプの人が学ぶ価値がありそうです。


おすすめ度★★★★☆(普段読書しない人にはやや難しいかも)

世界最前線の研究でわかる!スゴい!行動経済学」は研究されたデータの羅列にとどまらず、一般消費者の役に立つようにとの筆者の願いが感じられる一冊です。

お金がない人にこそ行動経済学はおすすめ

これからも商売をする側は、あの手この手で消費者からお金を取ろうとします。
なのでお金に余裕がない人こそ、カモにされて貴重なお金を失わないように知識をつけていきたいですね。

お金に余裕が無い人におすすめの継続しやすい貯金・節約方法はこちら

 
同じ著者の行動経済学の本「9割の人間は行動経済学のカモである」
 

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