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「言語化力」を読んで

2020年1月に発行された三浦嵩宏さんの書籍「言語化力」。うちの人から「良かったよ」と勧められたので私も読んでみました。

言語化力

あなたにとって、言葉とは。

あなたにとって、言葉ってなんですか。
言葉ってただ単に伝えたいことを伝えるためのものだと思っていた自分にとっては目からウロコなことがいくつも書いてありました。言葉とは今そこにかたちあるものを表現する道具だと思っていた。けれど、それによって見る目が180度変わったり、無から有を生み出すパワーも持っているのだ。ことばっておもしろいんだよ。

この本は「言語力」とあるものの、文章力やセールストーク力が必要な人だけでなく、多くの人に「少し工夫して生きやすくなる」ヒントを与えてくれるものだと思います。親しみやすい文体で書かれており、学生時代の部活動についての話がとても斬新で興味深かったので学生さんにもおすすめ。

今まで素晴らしいと信じて疑わなかった「ひたすら努力すること」のすばらしさは、果たして真理か

この本は言葉の使い方が巧くなるぞ、という本ではありません。目標達成への向き合い方が学べます。
「戦略とは、戦いを略すること」をいう考え方。
今まで学校でも漫画でも社会人になっても、ひたすら時間や手間をかけて目標にたどり着くことの素晴らしさを説く場面を刷り込まれていた自分がこれまでやってきたことは、目的のための努力ではなく愚鈍に努力する自分を肯定していただけだったのかも知れない。
柔道部だった著者が、「自分は体格・技術・時間的にに不利だし、ぶっちゃけ練習ダルい。でも試合には勝ちたい!」と考え、そのために何を実行したか。
普通の人なら、『よーし、いっぱい柔道の練習がんばるぞー(・o・)ノ』となるが、著者はそれでは自分より何倍も柔道の練習をしている強豪校には勝てないと思い、戦略を練ります。そんな相手に柔道の技をかけてもふさがれてしまう。ならば、と筆者は独自の練習をした。詳しくは読んでみてくださいね。

相手とどうなりたいかで、呼び方を決めて関係性を創る

クライアントと呼ぶか、パートナーと呼ぶかで関係性を創る。依頼者を「クライアント」と呼び、考えた企画を「ご提案」と呼んでしまうとこちらが考えたものに相手は対価を払うという関係性になりいいものが作れなくなってしまう。、パートナーと呼べば共同体として一緒にサービスを作っていく仲間という認識ができあがる。

本当は同じレベルじゃないのに一つの言葉として並べると、あら不思議・・

例えば虎が戦闘力100で、オオカミが60くらいだったとしても、【虎狼】という呼び方をされたら二匹が同レベルで対等にバトルしてそうに思えてくる。言葉のマジックです。個人的にはちびまる子ちゃんに出てくる「大野君と杉山君」なんかが当てはまる気がする。杉山君って大野君ほどかっこよくはないけどなんかセットで素敵な二人組として扱われてません?

本書を読んで、これは真似したいなと思ったこと

1、いいなと思った言葉はすぐメモする

これ、できそうでなかなか実行できないこと。どんなに感銘を受けた名言でも、頭の中にとどめておくことって相当難しい。自分の胸の内からふと浮かんだ言葉もそう。次から次へと新たな情報が目の前に飛び込んでくるから、どんどん上書きされて忘れていってしまう。昨日のご飯すら忘れるし。

2、自分の主義を決める

自分の意見を求められて困るのは恥ずかしい思いをするのが怖いから。でも実際は100%誰の目にも正しい意見なんて無い。自分が曲げたくない価値観とか、どんな社会であってほしいのか、などを考え自分の軸となるものを自覚する。自分の軸に沿って意見を出せるようになれば、周りに忖度したブレブレの意見をかんがえる必要がなくなりスムーズに言葉が出てくる。誰でも意見を出すことができるようになった今の時代だからこそ、軸のある言葉というものは、聞き手にとって逆の考えであっても価値が増すように思う。

最後に:「ことばにできない」ものもある。それも大切にしよう

部屋で泣くこども

某有名な曲にもあるけど、人生には言葉にできないこともたくさんある。それも大切にしよう。

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